電波の型式の表示

注意:
  • 本ページは電波法施行規則 抄を参照して表にするなどして整形したものである。(20190818 再チェック、微修正)
  • [記憶メモ]欄は本Wiki作者が追加したもの。電波法施行規則には含まれない。

電波法施行規則
第一章 総則

第4条の2 (★電波の型式の表示)

 電波の主搬送波の変調の型式、主搬送波を変調する信号の性質及び伝送情報の型式は、次の各号に掲げるように分類し、それぞれ当該各号に掲げる記号をもつて表示する。ただし、主搬送波を変調する信号の性質を表示する記号は、対応する算用数字をもつて表示することがあるものとする。

一  主搬送波の変調の型式

分類 記号 記憶メモ ほげ
(1) 無変調 Nil  
(2) 振幅変調 (一) 両側波帯 素朴なAM。A3Eが典型例。  
(二) 全搬送波による単側波帯 ここの「全」はcarrierを低減も抑圧もすることなくすべての意。Highest level carrier(造語) {H, R, J}の順  
(三) 低減搬送波による単側波帯 Reduced carrier  
(四) 抑圧搬送波による単側波帯 J3Eが典型例。Suppressed carrier  
(五) 独立側波帯 {A, B, C}:{両、独立, 残留}側波帯  
(六) 残留側波帯  
(3) 角度変調 (一) 周波数変調 FM  
(二) 位相変調 F の次。FMでない角度変調  
(4) 同時に、又は一定の順序で振幅変調及び角度変調を行うもの Duo. 例:D8E:AMステレオ放送  
(5) パルス変調 (一) 無変調パルス列    
(二) 変調パルス列 ア 振幅変調  
イ 幅変調又は時間変調  
ウ 位置変調又は位相変調  
エ パルスの期間中に搬送波を角度変調するもの  
オ アからエまでの各変調の組合せ又は他の方法によつて変調するもの Various  
(6) (1)から(5)までに該当しないものであつて、同時に、又は一定の順序で振幅変調、角度変調又はパルス変調のうちの二以上を組み合わせて行うもの    
(7) その他のもの  


二  主搬送波を変調する信号の性質

[記号の欄の漢数字(〇-九)はアラビア数字(0-9)に修正してある。]
分類 記号 記憶メモ ほげ
(1) 変調信号のないもの 0 変調zero  
    ---    
(2) デイジタル信号である単一チヤネルのもの (一) 変調のための副搬送波を使用しないもの 1 A1A(通常の CW)が典型例  
(二) 変調のための副搬送波を使用するもの 2 F2A(FMでの CW)が典型例  
(3) アナログ信号である単一チヤネルのもの 3 F3Eが典型例  
    ---    
(4) デイジタル信号である二以上のチヤネルのもの 7    
(5) アナログ信号である二以上のチヤネルのもの 8 FMステレオ放送★F8E  
    ---    
(6) デイジタル信号の一又は二以上のチヤネルとアナログ信号の一又は二以上のチヤネルを複合したもの 9    
    ---    
(7) その他のもの    


三  伝送情報の型式

分類 記号 記憶メモ ほげ
(1) 無情報 Nil. 例:N0N:速度違反取締機  
(2) 電信 (一) 聴覚受信を目的とするもの Audio. A1Aが典型例  
(二) 自動受信を目的とするもの 例:A1B:電波時計用標準電波JJY  
(3) フアクシミリ faCsimile  
(4) データ伝送、遠隔測定又は遠隔指令 Data transmision, etc.  
(5) 電話(音響の放送を含む。) tElephone. 例:A3E, J3E, F3E  
(6) テレビジヨン(映像に限る。) テレビ番組はF(不可)  
(7) (1)から(6)までの型式の組合せのもの    
(8) その他のもの    


2  この規則その他法に基づく省令、告示等において電波の型式は、前項に規定する主搬送波の変調の型式、主搬送波を変調する信号の性質及び伝送情報の型式を同項に規定する記号をもつて、かつ、その順序に従つて表記する。

3  この規則その他法に基づく省令、告示等においては、電波は、電波の型式、「電波」の文字、周波数の順序に従つて表示することを例とする。


参考:デジタルテレビ放送は X7W だそう。(Wikipedia:電波型式の表記法)

  • 最終更新:2020-01-13 15:53:00

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